2012年11月25日日曜日

無駄な飾り「the icing on the cake」


「icing」というのは、「氷(ice)」ではなく、お菓子のうえに雪を降らせたようにかけられた砂糖のこと。

甘いお菓子の上に、さらに甘い砂糖をかけるのだから、それは「無駄」ともいえる。と同時に、甘いもの好きにとっては、喜びのうえに「さらなる喜び」が加えられることになる。




2012年10月28日日曜日

しぶしぶカネを出す「cough up」


「cough」というのは「咳(せき)をする」という意味だが、後ろに「up」がつくことで、「痰やツバを吐き出す」という意味になる。

その意味がくだけて、「払いたくはないけど、払わなければならないお金」を「いやいや支払う」という意味に。


辺鄙なところ「in the sticks」


「stick」というのは「小枝」という意味で、木こりの間のスラングでは「一本の木」を意味するとのこと。

すなわち、「the sticks」はもともと「木のたくさん生えたところ」を指す言葉で、それが「田舎」や「辺鄙なところ」を表すこととなったようである。


2012年10月22日月曜日

そそのかす「egg on」


「egg」といえば「卵」、それがなぜ「そそのかす」となるのか?

じつは、「egg on(そそのかす)」のeggは、もともと「edge」が変形して綴られたものらしい。つまり、元々は「edge on」であり、「人に何かをさせる」という意味だったのだそうだ。

なるほど、「egg」と「edge」の綴りが似ていただけで、「egg on(そそのかす)」には「卵」というニュアンスは一切なかったというわけだ。





2012年10月20日土曜日

高揚した日々「heady days」



「heady」という単語は「頭(head)」の形容詞のように見えるが、元々は「headstrong(頭に来る)」という言葉だったのだそうだ。

頭に来るのは「怒り」ばかりではない。「酒」が来ればクラクラするし、「良い刺激」が来ればインスピレーションが湧くかもしれない。「heady」の意味は「すぐに酔わせる・高揚した・刺激の強い」などなど。

「酒と泪と…」






秘密交渉「negotiations behind closed doors」



「閉じられたドア(closed doors)」の向こう(behind)では…。

「behind closed doors」には「密室で、非公開に、水面下で」などなど、料亭の談合を思わせる雰囲気がある。




2012年10月18日木曜日

不平不満「beef」


なぜ、「beef(牛)」が不平不満という意味になるのか? 

その手がかりとなるは、beefの語源がラテン語の「bos, bovis(牛)」ということぐらいで、詳しくは不明。1880年頃からスラングとして「不平」の意味をもつようになったと言われている。たとえば、「What's your beef?」で「何か文句(不満)でもあるの?」という意味になる。 

日本での不平不満は「ブーブー」だが、確かに「も〜」というのも、しょうがない的な不平であるが…。 ひょとすると、レストランで出てきたビーフ・ステーキが小さすぎて文句を言ったとか? ←適当。


 

2012年9月21日金曜日

知られたくない秘密「skeleton in the cupboard」


直訳すれば、「戸棚の中のガイコツ」。何やら、意味深な…。

じつは、とある御婦人が、その夫から毎晩「戸棚の中のガイコツ」にキスをするように命じられていた。こんな逸話が語源となっている。

そのガイコツは、殺したか、もしくは死を隠していたか、定かではない。


無理な注文「tall order」


「tall」は、一般的に「背が高い」という意味だが、それと同時に「とてつもない」「ありえない」などの意味も持つ。


というのも、「tall」は「物理的な高さ」だけにとどまらず、「理想の高さ」、「精神的
にとどかない高さ」、「想像力の及ばない高さ」を示すのにも用いられている単語だからである。

たとえば、「tall story」といえば、それは「ありえない話」となる。


日本維新の会「the Japan Restoration Party, JRP」


「restoration」という単語は、「もとの状態に戻すこと」を意味し、「the Restoration」と記すことで、イギリスでは「王政復古(1660、チャールズ2世の復位)」、日本では「明治維新(1868〜)」を指す言葉となる。

ちなみに、民主党は「Democratic Party of Japan, DPJ」、自民党は「the Liberal Democratic Party, LDP」。


2012年9月4日火曜日

勘定を持つ「foot the bill」

「bill」は勘定のことだが、それを「foot(踏む)」というと、いかにも勘定を踏み倒しそうな勢いだが、実際は「俺が払うよ」となる。なぜなら、この「foot」は勘定書きの一番下(フッター)を意味し、そこにサインをすることだから。

2012年9月3日月曜日

尻つぼみになる「peter out」

「peter」は人名のピーターと同じだが、この熟語の語源は火薬「saltpeter」。これが不発に終わったときのスラングだったとか。別の説には、キリストの弁護に失敗した聖ペテロ(ピーター)が起源とも…。

Source: google.com via Filomena on Pinterest

堕落する「fall from grace」

「grace」は「神の恵み」。良い状態のあとに、また悪い状態に逆戻りしてしまうこと。

2012年8月22日水曜日

手仕舞いする「pull in one's horns」

直訳すれば、「角(horns)を引っ込める」。その角とはカタツムリの触覚だとか(♪ツノ出せ、♫ヤリ出せ)。また、「draw in one's horns」も同様に、「控えめになる」などの意味となる。

2012年8月20日月曜日

美辞麗句「rhetorical flourish」

「rhetorical」とは「言葉を巧みに操ること」であり、「flourish」は「言葉を美しく飾り立てること」である。ちなみに、「flourish」は古期フランス語で「花が咲く」という意味だとか。

足手まとい「passengers」

普通、「passengers」と言えば「(バスや飛行機などの)乗客」のことである。それが「お荷物(足手まとい)」という意味になるのは、そこに「乗っているだけ」という、「タダ乗り」的なニュアンスがあるからなのだろうか?

Source: lulzjet.com via Amy on Pinterest

会費納入済みのメンバー「paid-up members」

「paid-up」の意味は「支払い済み」。 「paid-up」の「up」には「完了した」というニュアンスがある。「eat up(食べ尽くす)」のように。

あらゆる場所「every nook and cranny」

「nook」は「隅(すみ)」、「cranny」は「隙間」。つまり、「あらゆる隅、あらゆる隙間」を意味する。クドく言えば、「隅(すみ)から隅まで隈(くま)なく」。「えっ! こんなとこまで?」

2012年8月18日土曜日

タダ同然「dirt cheap」

「dirt」はゴミや糞。つまり、少々下品に表現すれば「クソ安い」となる。

2012年8月15日水曜日

犠牲ばかりが多い勝利「Pyrrhic victory 」

俗にいう「ピュロスの勝利」。戦術の天才・ピュロスは、ローマ軍との戦いに勝ち続ける。それでもローマは降伏しない。戦うたびに、ピュロスの将兵はその数を減らしていき、何のための戦いかが疑問視されてくる…。

Source: buzzle.com via Hideyuki on Pinterest

有利な立場「inside track」

「track」というのは、陸上競技のトラック(競争路)のことであり、その内側(inside)の方が走るのに有利であることに起因する。

弱肉強食「law of the jungle」

直訳すれば「ジャングルの掟(おきて)」。なんとも詩的な表現である。辞書によれば、最も強い者、もしくは「最もズルい者」が勝ち残ると説明されている。

2012年8月4日土曜日

虚をついて(on the hop)

「hop」はピョンと跳ぶことであるから、その跳び際を狙われたイメージだろうか。また、別の意味に、「忙しく動き回る」というのもある。こちらは、ピョンピョンと忙しなく跳び回っているイメージか。いずれにせよ、動きの中にスキは生まれるようだ。

しゃくし定規の解決法(one-size-fits-all solution)

「one size fits all」の意味は「フリーサイズ」。良くも悪くも「画一的」。誰にでも合うようで、誰にも合わない。政策関連で用いられる時は概ね否定的な意味合い。震災復興の解決策は…。

Source: via Jill on Pinterest

2012年8月1日水曜日

借りがある「in hock」

「hock」には「借金」という意味があるが、元はといえば「(動物の)ヒザ」という意味らしい。そして、そのヒザを切ることで「動けなくする」という意味もある。つまりは、「借りがある」という状態はそういうことか…、身動き取れない…。

中傷合戦「the name-calling」

なぜ、名前を呼ぶのが中傷(悪口)となるのだろう。確かに「name」の意味には「悪口」がある。ニュアンス的には、呼び捨てにでもしているイメージであろうか。

2012年7月26日木曜日

手持ち現金の減少ペース「cash burn rate」

直訳すれば「現金が燃える割合」。なんとも生々しく、的確な表現ではあるまいか。自動車メーカー・プジョー(PEUGEOT)は、月間200億円のペースで手持ちの現金が減っているというが…。そう言えば、日本語でも「火の車」という表現があった。

Source: google.com via Nette on Pinterest

2012年7月18日水曜日

目の上のタンコブ「pain in the arse」

イギリスで言う「arse」はアメリカの「ass(ケツ)」。つまり直訳すれば、「ケツの穴の痛み」。その意味は「とにかく不快なもの(人)」。お上品に言う場合は、ケツ(ass)を首(neck)に変えるのだとか。

イギリス式すごろく「snakes and ladders」

はしご(ladder)のかかったマス目に止まれば、はしごの上までワープでき、蛇(snake)のマス目に止まれば、蛇の尻尾まで戻される。元々はインド伝来のボードゲーム。

複雑怪奇な制度「Byzantine system」

「Byzantine」というのは歴史上のビザンチン帝国(Byzantium)のこと。この国の建築様式は複雑・精緻を極めていたため、それが逆に揶揄されて「迷路のように入り組んだ、複雑すぎて理解できない」などの意味に。

いびつな経済「misshapen economy」

「misshapen」の意味は、「できそこない、奇形、無様」。たとえば、石油などの資源に依存しすぎたり、民間の借金が増えすぎたり…。

Source: google.com via Judy on Pinterest

ののしり合い「slanging match」

「slang」は「スラング(俗語)」のことだが、「悪口を言う」という意味もある。アメリカでは11月の大統領選挙を控え、両候補が「口汚い罵り合い」を展開中。

2012年7月14日土曜日

自画自賛する「blow one's own trumpet」

トランペット(trumpet)を吹くのは楽隊であって、それは王様の吹くものではない。もし、王様自信が自分のためにトランペットを吹くのであれば…、それが「自画自賛」である。

Source: google.com via Tamra on Pinterest

割のいい仕事「plum job」

「plum」は「梅やスモモ」のプラム。それが、なぜ「割のいい仕事」に…? 確かに、梅の栽培はそれほど手間がかからないが…、その実入りもそれに見合ったものに過ぎない。ちなみに、「plum wine」といえば「梅酒」のこと。

2012年7月12日木曜日

後塵を拝する「left in the dust」

土ボコリを上げて邁進するトップ企業、その後ろをゲホゲホ言いながら必死で食らいついて行こうとする後続企業。自動車業界でいえば、そのトップ企業とはVW(フォルクスワーゲン)だ。

2012年7月11日水曜日

武力をチラつかせる「sabre-rattling」

直訳すれば、「サーベル(sabre)をカチャカチャ鳴らす(rattling)」。すなわち、剣を抜く素振りを見せること。日本風に言えば「鍔を鳴らす」となるか。 もしくは「鍔ぜり合い」。

2012年7月10日火曜日

〜の後ろ盾の下に「under the aegis of」

「the aegis(イージス)」とは、ギリシャ神話でゼウスが娘アテネに与えた「神盾」。この盾はあらゆる邪悪を払うとされている。ちなみに、イージス艦の「イージス」も同じ語源で、このシステムが搭載された艦は、同時に10以上の攻撃を防げる。

不正取引「rogue trading」

「rogue」は「ゴロツキ・悪党」。そのイメージは「小悪な一匹狼」。ちなみに、イギリスで制作された実録映画(1998)のタイトルは「Rogue Trader(邦訳:マネー・トレーダー、銀行崩壊)」。


集団訴訟「class-action suit」

クラス・アクション(class-action)とは、利害関係を有する地位(クラス)に属する代表が、訴訟を行うこと。クラス全体の事前同意は必要なく、裁判結果にも拘束されない。日本にはない制度。

悪徳銀行家「bankster」

「banker(銀行家)」と「gangster(ヤクザ者)」の造語。バークレイズによるLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作スキャンダルより。

2012年7月9日月曜日

育児休暇「parental leave」

「leave」には「休暇」という意味があり、直訳すれば「親としての休暇」。より具体的(父母別)に「maternity leave(母親としての休暇)」、「paternity leave(父親としての休暇)」とも言う。

産児増加主義者「natalist」

日本語でも聞きなれない言葉だが、要するに「子供を殖やすことを奨励する人々」のことである。語根となっている「natal」には「出産・分娩・出生」などの意味がある。この「産めよ、殖やせよ」は、国家の政策として推奨されることもある(中国では真逆だが…)。

安定した収入「secure income」

「secure」には「安全な・確実な・保証された」など、より安定感の強いイメージがある。また、この単語は「所得補償」を意味することもある。

2012年7月7日土曜日

寄せ集め「hotch-potch」

もともとの意味は、野菜や肉などが入った「ごった煮のスープ」。日本風に言えば「ちゃんこ鍋」か。ニュース記事においては、中国政府に対する香港市民の多種多様な不満が、ごった煮のように寄せ集まっている様が表現されていた。

乗るか反るか「make or break」

運命を左右する正念場で用いられる表現。たとえば、ユーロが存続するか否か、ギリシャがユーロを離脱するか否か、などなど。

Source: bloomberg.com via Sunny on Pinterest

2012年7月6日金曜日

当て推量「guesstimate」

「guess(推測)」と「estimate(見積り)」の合成語。「推測(guess)」よりは正確で、「見積り(estimate)」よりはいい加減?



「guess what(聞いて、聞いて)?」と言って、相手が興味をもったところで「chicken butt(ニワトリのケツ)」と返すのは、日本で言えば、指をさしておいて「バカは見る〜」と言うのと同様、クラシカルにして低レベルなギャグなのだとか。

代わりがきかない不可欠なもの「irreplaceable necessity」

「ir-replaceable」は「replaceable(交換可能)」の反対語で、 「かけがえのない」。たとえば、キレイな水や空気などの自然環境。

新卒者「school leaver」

文字だけを追うと、「学校を去った者 = 退学?」と勘違いしてしまいそうだが、「school leaver」は正式に卒業した人たちのこと。ちなみに「leaver」のみだと「退職者」となる。こちらは文字通り、「去った者」である。

2012年7月5日木曜日

汚染土壌「brown-field」

直訳すれば「茶色の大地」。かつて工業地帯などだった場所が汚染され、住宅地や商業地として使えなくなった土地を指す。

2012年7月3日火曜日

大衆の味方「man of the people」

エコノミスト誌によれば、小沢一郎氏は心温く、人とのふれあいを好みながらも、「大衆の味方(man of the people)」ではなく、優秀な戦略家(a brilliant strategist)だという。