2012年6月30日土曜日

従来型の店舗「bricks-and-mortar shop」

「オンラインでの販売をしない」という意味で。直訳すれば、「レンガとモルタルでできた店」、つまり、実際の建物を意味する。

2012年6月28日木曜日

価格受容者「price-taker」

価格受容者とは、市場で決まった価格を受け入れるしかない立場の人々。これに対して、価格に影響力を持つ人々は、価格設定者「price-setter」。

2012年6月27日水曜日

楽しみを台無しにする人「kill-joy」

直訳すれば「楽しみを殺す人」。また、「空気を読まない人」を「party-pooper」と言ったりも。「poop」には「人を疲れさせる」という意味がある。

成すべきこと「what it takes」

ユーロ危機に対するドイツへの批判は、この成すべきことをやらずに、中途半端な措置(half measures)や、その場しのぎの対策(quick fix)に終始していること。

無力感「sinking feeling」

無力感「sinking feeling」…「sinking」は「ゆっくり落ちたり、衰えていくこと」。また、「with a sinking heart」で「意気消沈して」。

普通のアメリカ人「Joe Six-pack」

「six-pack」とは「6缶1パックで売っているビール」のこと。つまり、この一般のスーパーで売っているようなビールを買う 「普通の人」ということになる。「Joe」は日本の「太郎」のように、漠然とアメリカ人を表す。

2012年6月26日火曜日

不明瞭な条件「ill-defined proviso」

「proviso」は「但し書き」。たとえば、消費税増税の「proviso(条件)は、「経済が増税に耐えられる状態にある場合にのみ行う」という「ill-defined(あやふやな)」もの。

返済を強く迫られる借金「a pound of flesh」

この語源は、シェークスピアの「ベニスの商人」で、金貸しから「1ポンド(約450g)の肉(flesh)」を求められたことから。このオ チは、「肉は切り取ってもいいが、血は一滴もたらしてはならない」というもの。

食通の子ども「koodies(クーディーズ)」

「kids」と「foodie(グルメな人)」の造語だとか。ちなみに、「goodie」は「ご馳走」。

2012年6月25日月曜日

自分の好み「my cup of tea」

紅茶となると、英国人はことさらにウルサイようで、各人には各人の好みの銘柄、好みのティーカップがあるそうだ。この表現は紅茶だけに限らず、自分の好みやこだわりを示す。

格好の溜まり場「favorite haunt」

「haunt」は「根城、巣窟、(動物などの)生息地」。Ex)独裁政権を駆逐したイエメンは、アルカイダの「格好の溜まり場」となってい る。Yemen has become al-Qaeda’s favourite haunt.

2012年6月24日日曜日

万に一つも成功しないチャンス「snowball's chance」

正式には「showball's chance in hell(地獄の灼熱の中の雪玉)」。つまり、あっという間に溶けてしまうチャンス。成功の見込みは全くない。

2012年6月21日木曜日

話半分「with a grain of salt」

「a grain of salt」は「塩一粒」。古代ローマ時代、毒殺を恐れたポンペイウスは、食べ物に塩一粒を加えていた。なぜなら、それが毒消しになると信じていたからだ。 ここから、相手の話を真に受けないという意味に。眉唾

強化された「on steroids」

「steroid」は筋肉強化剤。つまりドーピングにより、無理やりパワーアップされた状態を示す。ここには「反則技」的なニュアンスもあるので、「ズルした」などの意味合いも。

どっちつかずの状態「in limbo」

「limbo」は天国と地獄の間にある、宙ぶらりんな場所。幼子などキリスト教の洗礼を受けていなかった死者や異教徒のいる場所である。「生殺しの状態」などとも。

問題を先送りする「kick the can down the road」

「down the road」は「将来のいつか」。問題となる「the can」を、行く道の先に蹴っ飛ばしても、その問題(the can)は消えてなくなるわけではない。

そう言うや否や「in the next breath」

息を吸って、次に吐いた時には…。「舌の根も乾かぬうちに」という表現もしっくりくる。

大まかな通貨評価「back-of-the-napkin currency valuations」

「back-of-the-napkin」は「ナプキンの裏」、すなわちナプキンの裏に殴り書きして計算するような「大まかな」 数字のこと。たとえば、ビッグマック指数など。

2012年6月20日水曜日

一方的な介入「unilateral intervention」

「lateral」は「側面」を意味し、「uni-lateral」で「片側」、「by-lateral」で「両側」とな る。ちなみに、協調介入は「concerted(申し合わせた) intervention」。

たわごと「flim-flam」

「flim」は「人をバカにする行為(古ノルド語)」。「flam」も同様の意味で、リズムよく繰り返されている。「人を騙す」という意味もある。

カーきち「petrol-head」

車に夢中な人のこと。「petrol」はガソリンのことだから、自分の愛車のみならず、頭(head)にまでガソリンを入れてしまう人のことか?

すぐにやれ!「get cracking!」

「crack」は「ヒビ割れ」のことで、「ピシッ」という音を表す。日本語風に言えば「ピシっとしろ」とでもなるのか。ハッパをかけたり、急がせたり、本気にさせたりするときに使う言葉。

いかにもグリーンぶった「greener-than-thou」

この表現は「いかにも聖人ぶった(holier-than-thou)」をもじった造語。 ここでの「グリーン」は「環境に優しい」の意味。エコノミスト誌の記事では、トヨタのエコカー「プリウス」のことを指していた。

物売り「hawker」

「hawk」は鷹なので、本来の意味は「鷹匠」である。それがなぜ行商人に? あちこちを売り歩くからだろうか。それとも、「タカ派」のように強引に売りつけるからだろうか?

2012年6月19日火曜日

きしむ車輪は油をさしてもらえる「the squeaky wheel gets oiled」

この表現と全く対照的なのが、出る釘は打たれる「the nail that sticks up gets hammered down」。日本と欧米の差が顕著に示された表現である。

2012年6月18日月曜日

臨界点「tipping-point」

気候学の用語としては、地球環境が激変する転換点を意味する。「tip」という単語には「ひっくり返す」という意味があり、このポイントを過ぎると「覆水盆に返らず」となる恐れが…。

触媒による温暖化効果「catalytic warming effect」

北極圏の温暖化が地球平均の2倍で進んでいるのは、この効果によるものとされている。光を反射する真っ白い氷雪が溶けると、光を吸収する 黒々とした土壌がむき出しなり、気温上昇が余計に加速してしまう。

2012年6月17日日曜日

くっついたり離れたりの関係「off-again relationship」

「off-again」は「また離れた」「また切れた」のように、断続的な様子を表す。「on-again, off-again」とも。

最後の一瞬まで「down to the wire」

競馬のレースで、最後の最後までどの馬が先に「wire」を通過するか分からない状況から。この「wire」とは決勝ラインの真上(馬よりも高い位置)に張られていた針金のこと。

ハラハラする状況「nail biter」

文字通りの意味は、「爪を噛む人」。心配のあまり、爪を噛まずにいられない状況を指す。

一匹狼「maverick」

一匹狼「maverick」…「maverick」の元の意味は「焼き印のない牛」。つまり、所属の不明な牛である(一匹狼ならぬ一匹牛?)。そこから、「無所属」「異端児」などの意味となる。そう言えば、映画「トップガン」の主人公の名前も…。

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budget airline「格安航空」

予算や家計を意味する「budget」には、「お買い得の」「格安の」という意味もある。「budget」は、もともと「小さな革袋」を意味したらしい(古期フランス語)。

2012年6月15日金曜日

失言しがちな「foot in mouth」

「口に足」という奇妙な表現。失言しがちなその口を、手でなら押さえられても、不器用な足では押さえられないということか。

既得権益「vested interests」

「vest」は「(権利や財産などを)与える」、「interest」は「権利・権益」。

2012年6月14日木曜日

長期保存「moth-ball」

「moth」は「ガ(蛾)」のことで、「moth-ball」は「防虫剤(玉)」のこと。虫から長く衣類を守ることから、長期保存という意味になる。また、「(モノを)仕舞いこむ」、「(考えを)棚上げする」などという意味にもなる。

2012年6月13日水曜日

アイスバーン「Eisbahn」

なんとこれはドイツ語であった。英語で言うと、スキー場ならば「frozen slope」、道路ならば「icy road」となるとのこと。

保留「on ice」

1800年代に生まれたというこの表現は、冷たい「氷の上」に食べ物を保存したことに由来する。日本風に言うなれば、「塩漬け」といったところか。

苦肉の策として「in the last resort」

「last resort」は「最後の手段」。「resort」には「選び直す(re-sort)」という意味があるが、その選択は止むにやまれぬ、好ましくないものである。最後の頼りの綱は「蜘蛛の糸」か?

2012年6月12日火曜日

絵に描いたモチ「a picture of sticky rice cake」

そのまんまの表現がエコノミスト誌の記事で用いられていました。より英語風の表現では「pie in the sky(空に浮かんだパイ)」というのもあるようです。

リスク回避「risk-averse」

「averse」は「〜を嫌う」「〜に反対する」。語源はフランス語で、「敵意」という意味。また、反対語は「リスク選好(risk-appetite)」。「appetite」は「欲」。

準備が整って「in train」

「in train」は「到着列車」をも意味することから、発射準備OKというニュアンス。また、「train」には「連続」という意味もあり、後ろに「for three decades」など、時の表現があれば、「30年連続して」という意味に。

空洞化「hollowing out」

「hollow out」で「(内部を)くり抜く」。「hollow」は「中空の」。

生半可な「half-baked」

文字通りの意味は、パンなどが「生焼け」の状態である。そこから「不完全な」「未熟な」、さらには「浅薄な」「愚かな」などの意味につながってゆく。

2012年6月8日金曜日

全面的な内戦「all-out civil war」

「all-out」は「総力をあげての」。虐殺の続くシリアで、この危機が…。

水圧破砕法「hydraulic fracturing」

地中の岩盤を水圧(hydraulic pressure)で破砕して(fracture)、地中に眠るシェールガスを採掘する。またの名は「フラッキング(fracking)」。

損益分岐点「break even point」

「break even」で「収支トントン」。「break」が「2つに割る」を意味し、その2つ(収入と支出)が「even(同じ)」になればメデタシメデタシ。

2012年6月7日木曜日

ニンビー「NIMBY」

「Not In My Back Yard」のことで、自分の裏庭を荒らされるのを嫌う人々。具体的にはゴミ処理場などの不快な施設が、地元に建設されることに反対する人々。「それは必要だけど、うちの裏庭にだけは作らないでね」

山師「wild-cat」

この山猫という単語に、良い響きはない。向こう見ずな政治家だったり、インフレで無価値となった紙幣であったり、石油の出ない油田であったり…、非合法に金儲けする人だったり…。

流行仕掛け人「taste-maker」

大ブームのキッカケを生む人のこと。「taste」には「食味」のほかに、「好み」や「センス」などの意味があります。

ドル建ての国債「dollar-denominated sovereign bonds」

「denominate」は「命名する」という意味。その名詞形「denomination」には、「通貨単位」という意味がある。

2012年6月6日水曜日

中途半端な「half-hearted」

文字通り「半分の心」。それに対して「whole-hearted」は「心底からの」という意味になる (「whole」は全部)。ケーキまるごとを「ホール・ケーキ」ともいうが、英語では「complete cake」となるようだ。

そでの下「under the table」

英語では袖ではなく「机」。闇取引や賄賂など。別の意味に、「酔いつぶれて」というものもある(机の下でへばる様か)。

新造語「neologism」

この反対語は「paleologism」。「neo」が「新しい」に対して、「paleo」は「古い」。また、「logism」は古代ギリシャ語の「logos」が元になっており、その意味は「言葉(word)」。

最後の手段「last resort」

「resort」には、「切羽詰まった時の最後の選択」という意味がある。たいてい、それは好ましくない手段になるようだが…(呑気なリゾート地選びとは違って)。単語を分解すれば「re(再)sort(選択)」。

封鎖経済「siege economy」

「siege」は「包囲攻撃・攻城戦」。軍用語であるため、この単語には荒々しさを感じます。また、「長く患う病気」のことを指すこともあります。

2012年6月5日火曜日

パイプ役「conduit」

「conduit」は水道管や配管のように何かを流す「導管」を意味する。それが比喩的に使われた時に、「見えない繋がり」や「裏ルート」を意味することになる。そこに流すものは情報であったり、金銭であったり…。

(新しい言葉を)創り出す「coin」

「coin」といえば「硬貨」であるが、それが動詞になれば「(硬貨を)鋳造する」という意味になり、それが転ずれば「(新しい言葉を)生み出す」ということになる。

手術室「operating theater」

「theater」は「劇場」であるから、手術室にこの単語が使われていると、どこか派手な感じがする。イギリスでは、 「theatre」だけでも「手術室」を意味するようだ。また、「theater」には「戦闘地域」という意味も。

(ある距離に)達する「clock up」

時計(clock)のような計測機器で測った記録が、積み上がっていく(up)様子が連想される。ちなみにコンピューターの性能を向上させるのも「clock up」であるが、こちらは「power up」の「up(向上)」。

2012年6月4日月曜日

モグラたたき「whack a mole」

「mole」が「モグラ」で、「whack」が「叩き」。そのまんま…。ちなみに、「mole」には色々な意味があります。モグラのほかに は、「ほくろ」「スパイ」「防波堤」「モル(化学単位)」…、なかなか共通性が見出しにくい…。

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楽しむ「sport」

もともとの単語は「disport」で、「あちこちに移動する」というのが語源。それが、遊びや楽しみ、気晴らしという意味になった。そして、その一つとして運動のスポーツがある。

社会のノケ者「pariah」

パーリアは、インドにおけるカースト制度の最下層民。タミール語では「太鼓」を意味する。祝祭における太鼓持ちは、身分の低い人々の役割だった。

2012年6月3日日曜日

物笑いのタネ「an object of ridicule」

「ridicule」は「悪意のある笑い(嘲笑)」。より知られた「ridiculous(バカらしい・アホくさい)」と同根。

村八分「ostracism」

古代ギリシャの「陶片追放(オストラシズム)」に由来。この秘密投票によって多数の陶片が投じられた為政者は、国外追放に処されてしまう。日本風に言えば、島流しか村八分か。

血をみるスポーツ「blood sport」

狩猟や闘牛のことだが、時として「政治の世界」を意味することも。エコノミスト誌によれば、橋下徹氏はその気が強いとか…。また、「血統の競技」として競馬を指すこともある。

取り締まり「crackdown」

「crack」は「ヒビ割れ」。ということは、ヒビ割れを押さえつけるようなイメージであろうか。水の入った瓶のヒビ割れでも押さえるように。この単語は、厳重な取り締まりや弾圧をも意味するが、あまり激しすぎると、逆にヒビが…。

入れ墨嫌い「tattoo-phobic」

「-phobic」は「〜恐怖症」。この恐怖症は理論的なものというよりは、むしろ生理的な嫌悪感。ゆえに、理不尽で不合理なことも…。

2012年6月2日土曜日

つまはじき者「social-outcast」

「cast」は「(不要なものを)投げ捨てる」という意味で、「outcast(外に投げる)」は、「見捨てる」「追放する」などの意味になる。

不安定な関係「rocky relationship」

「rocky」には「岩のような」という意味のほかに、「グラグラする」「当てにならない」などの意味がある。傾斜地などにあるような不安定な岩(浮き石)のようなものだろうか。盤石なイメージとは、まったく正反対だ。

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売国奴「traitor」

元となった単語は「tradition(伝統)」で、「(他者に)引き渡す」というニュアンス。アメリカのビンラディン氏殺害に協力した人物は、パキスタンで「traitor(売国奴)」にされたという(国を売った=ビンラディン氏を引き渡した)。

冷やかし「tongue in cheek」

直訳すれば「頬の中の舌」。17〜18世紀頃に見られる表現で、人の話が信用できないときなどに、舌を頬に押し当てたのだとか。他の意味は「皮肉」や「冗談まじり」など。